寺田雅影丸さんの新刊「キシワタリ天涯地 2」(2014年1月22日発売)の情報とインタビューです。
まず簡単に自己紹介をお願いします
自分のサイトやAmazon Kindleストアで作品を発表しています、寺田雅影丸(てらだまさかげまる)と申します。
電子書籍化したものに絵物語『西域探行絵巻』全5巻、エッセイ集『きりだしオトーさん』があります。
この作品の内容を簡単に紹介して下さい
家庭の事情で天涯孤独になった16歳の少年春加瀬渉(はるかせわたる)が、小学生時代に身を寄せていた遠い親戚を頼ってその町を訪れるところから物語が始まりますが、町では異変が起こっていて、中に入ることができません。
ある老婆の導きでその町、旭寿町に踏み込みますが、町の中では数々の異変が起こります。
形式は広い意味でマンガ、コミックに分類されると思います。絵物語、イラストストーリー、イラストノベルと言って言えないことも無いと思ってます。
この作品を書いたきっかけを教えて下さい
ある日の明け方、やせた少女が暗闇で標本瓶を持って立っている夢を見ました。それが第1巻の表紙絵です。
そこからぽつぽつ細切れのアイデアが浮かんだのですが、ストーリーとしてつながらず、面白くなりそうだけど書けるのかどうか悶々としていました。
そんな悶々しているある日、映画評論家の町山智浩氏がポッドキャストでオートマティズムの話をしているのを聴いて、「とにかく思いついたことを書く」という手法もあるんだと知り、「とにかく思いついたことを書いちゃえ!」と始めました。
始めたら不思議と物語がつながって、第10話まで書けたのですが、全体像はまだ見えてないような状態です。
この作品はどんな人に読んで欲しいですか?
世間から孤立しているように感じてる人が読んで楽しんだり共感してもらえたら嬉しいです。
この作品の執筆にはどれくらい時間がかかりましたか?
この第2巻に掲載した2話分だけなら6ヶ月くらいでした。webサイト版は10話まで進んでいますが、10話書くのに3年半くらいかかってます。
この作品を書くにあたって影響を受けた作家や作品を教えて下さい?
楳図かずお氏の『わたしは慎吾』の物語的自由度と中島らも氏の『ガダラの豚』のあの雰囲気が大きな目標です。
今後の活動予定を教えてください
とにかくこの『キシワタリ天涯地』を完結させたいです。このペースだともたもたしてると私が死んじゃいそうなので。まじめな話。