青木宣明さんの新刊「英語の論文執筆・プレゼンに役立つ本40選」(2014年2月1日発売)の情報とインタビューです。
まず簡単に自己紹介をお願いします
青木宣明(あおきのぶあき)と申します。
代表作を挙げるとしたら
『Stylebook わかってもらえる論文の書き方』
http://amazon.jp/dp/B00EB8DDMO
ですかね。Stylebookのような文章作法のほかにも,博士課程に進学すると必要になるけれどなかなか教えてもらう機会がないことを電子書籍で発信していこう,と考えています。
この作品の内容を簡単に紹介して下さい
研究に関連した論文やプレゼンで英語が必要になるけど,どの本から学べばいいかわからない・・・。そんな方の教材選択の助けになるように,私が役立つと考える学習参考書と,その際に座右に置くとよい辞書を紹介しています。
個々の英語表現や文法などは紹介した本に譲るとして,この本では,学習を継続しやすくするための工夫や英語学習で本当に押さえて欲しい英語を書くときの考え方の要点がわかるようにしています。
学習=行動が変ることです。
本の紹介をするだけでなく,
内容に関連したちょっとしたワークも随所に入れています。わずかな時間でいいので是非取り組んでみて下さい!
この作品を書いたきっかけを教えて下さい
研究をしていて情報発信をしようと思うと英語は必須ですが,学ぶ側も教える側も英語自体が目的ではないので後回しになりがちです。
限られた時間の中で,英語を効果的に学んでもらうための手段があればいいなあ,というのがきっかけです。
この作品はどんな人に読んで欲しいですか?
英語の学習に役立つ本は無数にありますし,それぞれが独自に工夫をされています。でも選択肢が多すぎると選べないこともありますよね。英語で情報発信するのに勉強しなくちゃいけないけど,どこから手をつけたらいいのかわからないという方に読んでもらえればと思います。
教える側に立つ方でも学生さんに何を薦めたらいいのかの参考になるかと思います。
留学生に薦められる本も付録1にまとめています。
この作品の執筆にはどれくらい時間がかかりましたか?
推薦している本はすべて自分でも手にとって読んで学んだものばかりなので,その期間も入れると10年近くになります。ベースの文章はこの10ヶ月くらいブログで書籍紹介記事を書きためてきたものです。Kindle版にまとめること自体は1ヶ月と少々といったところです。
この作品を書くにあたって影響を受けた作家や作品を教えて下さい?
本文でも紹介していますが,英語の文章を書くのに最も印象に残り,かつ役立っていると感じるのは
『Style: The Basics of Clarity and Grace』 (4th ed.)
Joseph M. Williams, Gregory G. Colomb, Longman (2010)ですね。
今後の活動予定を教えてください
Kindle電子書籍を出すのはこれで4冊目ですが,新刊はこれで一段落だと思います。今のところは新たな学びや気付きがあったときに改訂版を出して質を高めていきたいと考えています。