「月刊群雛 (GunSu) 2014年05月号」には、夕凪なくもさんの新作連載小説「贖罪」第1回が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューの一部を公開します。
失われた大切な何かを求めて、刑事はさまよう。
「贖罪」
まず簡単に自己紹介をお願いします
夕凪なくも(ゆうなぎ・なくも)です。三月号・四月号に引き続き参加させていただきます。
主にTwitterで好きなことを気ままに呟いています。
アカウントは@sazamekunami1です。私の著作に関する情報も時々ツイートしますので、どうぞお気軽にフォローしてください。
現在Kindleストアで五作の電子書籍を出版しています。
関西を舞台にしたファンタジックな物語『短編集「ジャンジャン横丁」』、実験的な法廷エンターテインメントの『またキミを好きになる』、ミステリと銘打ちながらもある方から「群像劇」と指摘された『ただ人のぬくもりを』、ライトなSF小説『if』、『パニック』です。
最新作『パニック』は『if』の変奏曲にあたる小説です。
ジャンルが不明な(曖昧な)小説を好んで書く傾向にあるので、拙著を一概にジャンル分けすることは難しいです。◆Twitter:
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この作品の内容を簡単に紹介して下さい
連載枠という初めての試みなので、あまり多くを語るとネタバレになってしまう恐れがあり、どこまで書くか難しいですが、本作はミステリです。
しかもバリバリの警察小説です(と書くと、警察小説の大家の方やマニアの方からお叱りの声が聞こえてきそうですが)
諸田徹という奉職三十年の県警刑事課のベテラン刑事が、か弱き女子児童への卑劣な犯罪に直面して、次第に忘れていた「何か」を発見していく……というストーリーです。
この作品を書いたきっかけを教えて下さい
虚構の世界を愛する、全ての人に読んでいただきたいです。
この作品はどんな人に見て欲しいですか?
一つ目の理由は山本直樹(やまもと・なおき)さんという、成人向け漫画家さんの作品へのオマージュです。
山本さんの作品はどれも面白いのですが、その中でもある短編が特に興味深いというか、率直に言って「すごく面白い!」と思いました。その短編の中の印象的なシーンを幾つか抜き出して、自分なりのアレンジを加えて言語化することで、何か面白い化学反応が起きないか……と考えたのがきっかけの一つです。
ただ「R18のような描写にならないこと」、という群雛のレギュレーションに抵触しないよう、推敲ではかなり表現には気を遣いました。
もう一つの理由は、この作品を書いていた頃、私自身、自らの作品の方向性にすごく悩んでいました。その頃ミステリをよく読んでいたので、ミステリの習作のつもりで書きました。
その経験は拙著『ただ人のぬくもりを』に受け継がれたはずなんですが、読者の方にはなかなかそうは感じていただけなかったようです。『ただ人のぬくもりを』は実は叙述ミステリのつもりで書いたのですが、今まで誰にも気づいてもらえませんでした(涙)。
夕凪なくもさんの新作が掲載されている「月刊群雛 (GunSu) 2014年05月号」は好評発売中です。
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