「月刊群雛 (GunSu) 2014年05月号」には、米田淳一さんの新作短編小説「16時の鍵」が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューの一部を公開します。
エキサイティングはこんなところにもある
「16時の鍵」
まず簡単に自己紹介をお願いします
群雛では一回おやすみしたYONEDENこと米田淳一(よねた・じゅんいち)です。以前は自己紹介をあっさりめに書いたのですが、今回はきちっと。
SF小説「プリンセス・プラスティック」シリーズで講談社文芸第三から商業デビューし、そののち早川書房からもそのシリーズを出しましたが、五巻目で自ら力量不足を感じ商業ベースを離れ、時間をかけてシリーズ(全十四巻)を完結させパブーで発表中。他にも長編短編いろいろとパブーで発表しています。KDPでもがんばっていこうと思いつつ、現在事務屋さんも某所でやっております。でも未だに日本推理作家協会にはいます。
ちなみに「プリンセス・プラスティック」がどんなSF小説かというと、女性型女性サイズの戦艦シファとミスフィが要人警護の旅をしたり、高機動戦艦として飛び回る話です。
艦船擬人化の「艦これ」が流行ってる今、昔書いたこの話を持ち出される方が時々います。それはそれで覚えていてくださって嬉しいのですが、もともと違うものです。でも私も「艦これ」は、やらないけど好きです。艦船ファンの私にとって艦船に関心をもつ方々が増えるのは嬉しい事なのです。
でもこのシファとミスフィという艦を無事に笑顔で帰港させるまで、不出来な『提督』である私は「艦これ」はやらないと決めてます(影響されてるなあ……)。◆公式サイト:「モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん」
http://ameblo.jp/yonebor/
(他にもSNSはいろいろやっていますので、ご興味のある方は「米田淳一」で検索してみてください。電車(E233中央線)のプロフ画像のアカウントが私です)
この作品の内容を簡単に紹介して下さい
「この物語はフィクションであり、実在する人物・団体とはなんの関係もありません」っていうショートショートということで。
フィクションだからいいんですよ。
この作品を書いたきっかけを教えて下さい
うっかりしてやった、今は反省している、じゃなくて(恐縮)、ちょっと昔から持っているモチーフをやってみたくなりました。
小さいころ、私は海上自衛隊厚木基地の官舎(隊員家族用の公団住宅みたいなもんです)に住んでいて、そこの下水処理施設の建物が幼心にむちゃくちゃ気になっていました。
あの配管はどこにつながっているんだろう、あの機械はどうしてあの形をしているのだろう、あんなところにあるけれどメンテナンスはどうするんだろう、と一日中観察していました。本当に「関係者以外立入禁止」への興味の強い子でした。そんなことを思い出しながら。
この作品はどんな人に見て欲しいですか?
人間はどこだって、どんな時だって夢を見られるってことを、思い出してほしいなあ、と。
今、24時間映画を流しているテレビとかありますよね。でも映画はそういう過剰摂取をしていいように作ってないと思うんですよ。でも人々に過剰摂取させないといけないようにビジネスが回ってしまっている。それのせいで、なんだか消化不良気味の人を時々見かけます。
もうちょっとゆっくり、じっくり楽しんでもいいんじゃないかなーと思ってます。
米田淳一さんの新作が掲載されている「月刊群雛 (GunSu) 2014年05月号」は好評発売中です。
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