井上ハルヲさんの新刊「色あせた世界の真ん中で」(2014年2月6日発売)の情報とインタビューです。
まず簡単に自己紹介をお願いします
井上ハルヲといいます。
『堕落天使』という個人サークルで小説を書いています。
BL小説がメインですが、そうでないものも書きます。
時々思い出したように商業BL小説も書かせて貰っています。
東京・大阪の同人誌即売会にも『堕落天使』で参加しています。
紙本は即売会と通販でお求め頂けます。サイト:堕落天使 http://daraku-tenshi.com
Twitter:haruo_dt
この作品の内容を簡単に紹介して下さい
「ただ逃げ回るだけじゃなくて、生きるために出来ることをしろ。
そうすれば必ずおまえの前に道が出来る――。」
新宿である男が殺された。
その男の仇を討った金崎英明は、関東で大きな勢力を持つ暴力団関東一誠会から追われることになる。
縮まる関東一誠会の包囲網。
どこへも逃げられなくなった金崎は、大久保の外れにあるとあるバーへと向かった。
そこは裏社会でも腕利きと名が通っている逃し屋、久世暁人が経営している小さなバーだった――。裏社会に蠢く男たちのシリーズ『無限荒野』へと続くスピンオフ的物語。
『無限荒野』をご存じなくともお読み頂けます。
この作品を書いたきっかけを教えて下さい
強くて強くて、でもどうしようもない脆さを持っている男たちが互いに弱音を吐きあいながら何とか生きていこうとする姿を書きたくて話を作りました。
本当は商業作品になる予定でしたが内容がBL向きではないとボツを食らいました。
この作品はどんな人に読んで欲しいですか?
BL要素がラストの方に少しだけありますが、女性だけではなく男性にも読んでいただきたいです。
この作品の執筆にはどれくらい時間がかかりましたか?
半分まで書くのに一年。
それから二年以上寝かせて、残りは二ヶ月くらいです。
この作品を書くにあたって影響を受けた作家や作品を教えて下さい
『インファナル・アフェア』(2002年 香港映画)
『UVERworld』アルバム『THE ONE』より『23ワード』
今後の活動予定を教えてください
紙本として同人誌を発行していますが、今後は紙版と電子版を同時に発行できるようにしようと思っています。
現在シリーズとして執筆中の『無限荒野』も随時電子版にしていきます。
一応BLですがこちらもウエット感がほとんどない極道たちの人間くさく、血なまぐさい話です。
カラカラに乾いた世界が書けるよう精進いたします。
よろしくお願いします。