EPUBファイルは、電子の本のフォーマットの一種です。ただ、まだEPUBは、PDFのように一般的にはなっていないため、読み方がよくわからないという方が多いと思います。そこで本稿では、Macintoshで EPUBファイルを開くことができるアプリ「Kinoppy」の導入方法と、実際にウェブで配布されているEPUBファイル(つまりDRMフリー)を開く方法について解説します。画面は、MacBook Air(2012年モデル・Mac OS X 10.8.5)です。「Adobe Digital Editions」というアプリもありますが、日本語EPUB 3にちゃんと対応していないのでお勧めできません。
[2013.10.23 追記:Mac OS X Mavericks で iBooksが追加され、EPUBビューワとして利用可能になりました。関連付けもされているので、今後はこういった苦労はなくなると思います。]
1.Kinoppyをインストールする
Kinoppyは、紀伊國屋書店ウェブストアの読書用ビューアで、無料で配布されています。「紀伊國屋書店 Kinoppy」のウェブサイトからダウンロードして、インストールする必要があります。
(1) 「紀伊國屋書店 Kinoppy」のウェブサイトを開く
[Mac版をダウンロード]をクリックします。
(2) App Storeからダウンロードしてインストールする
[無料]をクリックすると、ボタンが[Appをインストール]に変わるので、再度クリックするとインストールします。
Apple IDのログイン認証を求められたら、パスワードを入力します。
ボタンが[インストール済み]になったら、インストール完了です。
2.配布されているEPUBファイルをダウンロードする
こちらに、サンプルのEPUBファイルを用意しておきました。
(1) インターネットブラウザでこのページを開き、上の[サンプルEPUB 無料ダウンロード]ボタンをクリックする
(2) ダウンロードが完了すると、右下の[ダウンロード]にEPUBファイルが保存される
3.ダウンロードしたEPUBファイルをKinoppyで開く
(1) Kinoppy を開く
Kinoppyが無事にインストールできていれば、Launchpadの中に入っているはずです。
(2) Kinoppyのログイン画面が表示されるので、メニューから[ファイル]→[ファイルを開く]
(3) [ダウンロード]フォルダから、ダウンロードしたEPUBファイルを選択して[開く]
(4) EPUBビューアが開く
この本は横書き・左綴じなので、右端をクリックするか、右カーソルでページがめくれます。残念ながら、Kinoppyの本棚機能には対応していません。会員登録してログインしても、開いたEPUBファイルは本棚に入りません。[追記:なぜか私の環境では本棚機能が利用できないのですが、普通に使えているという報告を2例頂きましたので、1文削除させていただきました。]
例えば、著作権保護期間切れ文学作品を誰でも自由に読める「青空文庫」を、EPUB形式で配信しているサイトがあります。同じ要領で、ダウンロードして読むことができます。
青空文庫 – ePub形式で青空文庫を配信 « wook